この記事を読むと

・よく聞く構築とか、引き先とかってどういうこと?
・パーティ構築の種類ってどんなのがあるの?
・どのパーティの型を使うべき?
なんて疑問が解消します。
この記事は「相性補完」を習得しているとより理解が深まります。
相性補完の記事で、強いポケモンを適当に並べただけでは勝てないという事を説明しました。
ではその並べ方、言い換えるとパーティの組み方はどういったものが適切なのでしょうか?
今回の記事はその組み方の型について説明していきます。
後に説明していますが、この型の選び方によって自分の伸びるGBLスキルも変わってきます。
その部分も合わせてパーティ組みの基礎を固めていきましょう。

それではいきましょう~!
はじめに
構築の型について説明する前にひとつ頭に入れておいて頂きたい事があります。
それは、パーティは原則「相性補完+@」で構成されているということです。
この基本を理解していれば、そこまで構成に関して難しく考える必要はありません。
- 相性補完の種類
- +@にどんなポケモンを使うか
この2点の味付けでパーティの方向性(型)は大体決まってきます。
相性補完の種類
相性補完の種類には2パターンあります。
①タイプ依存…それぞれの得意タイプと弱点タイプを補い合えている組み合わせ


上記の2匹のように、タイプ相性でバランスを取っている相性補完の組み合わせ
貫通するポケモンが少なく、広い範囲に対応が出来ます。
例として、上記のフシギバナ-トリデプス、ラグラージ-エアームドなんかが鉄板として挙げられます。
②環境依存…環境に存在するポケモンを基に作成する、強い組み合わせ


この2匹の組み合わせのように
「〇〇が来たら壊滅するけど、環境に少ないからいけると踏んだ組み合わせ」です。(いわゆる〇〇無視)
ある程度強いポケモンが固まり切った環境や、限定リーグ等の狭い環境下で猛威を振るいます。
タイプ相性があまり機能しないようなカップ(リトルカップ等)でもこのような組み合わせが大事になる事が多いように思います。
①は定番のテンプレートパーティによく採用されがちで、②に関しては環境が読める上級者のオリジナルパーティによく採用されるイメージです。
この2パターンがパーティにおける相性補完として使用されることが多いです。
ちなみに

①と②どっちが大事なの?
と思う方がいらっしゃるかもしれません。
これに対して私見を言うと、
Expert達成くらいまでは①の相性補完を大事に理解していくべきだと思います。
理由としては「基礎が固まってないうちに環境読みをするのはよくない」くらいで考えておいてください。
ただし、限定リーグ(カントーカップやハロウィンカップみたいなやつですね)のような、新しい環境が出現する限定リーグにおいて勝ちを狙っていく場合には早い段階で②の検討は必要になってくると思います。

それでは、本題のパーティの型の種類について解説していきます!!
ABC型
相性補完(A+B)に引き先(C)を加えた型。
基本的な戦略としては
- 出しがったら裏のBCで有利対面を維持して勝つ
- 出し負けたらCに引き、対面返しを狙いABで有利対面を作成する。
になります。
引き先(C)としては、追いやすいポケモンが環境に少ない、追われづらいポケモンが選定されやすいです。
定番例を挙げれば、SLのヤミラミ、HLプレミアのSカビゴンとかが挙げられます。


対面を返しやすい、最低でもシールドアドを取れる子を選定できたら効果的です。
有名パーティとしてはSLにおけるチャーレムヤミラミトリデプス辺りが有名ですね。



ABB型
相性補完(A+B)に、役割の似た(B)をもう一匹加えた型。通称ギミックパーティ
基本的戦略としては
- 出し勝ってBの苦手なポケモンを倒したら、残りの裏をBで押し切る。
- 出し負けor裏にBの苦手なポケモンがいると読んだら、片方のBに引き苦手なポケモンを釣りだしAで処理⇒もう片方のBで一貫を狙う
になります。
裏の(B)には相手のシールドを腐らせて押し切ることができるはっぱカッターやあまえる持ちが採用される事が定番です。


相手のポケモンに対して、Bのわざ1で弱点をつけると効果的に押し切る事が出来ます。
BBの部分は存在するだけでも甘々、草草、水水、鋼鋼なんかが居ますね。
多少の環境読みと裏読みが必要ですが、ハマった時には良い勝率を誇るパーティの型です。
有名パーティの例としては砦草草が挙げられますね。



ABA型(CBA型)
相性補完の良いポケモン同士(A+B)を裏に置いたパーティ。通称対面型
基本的戦略としては
- 出しがって、裏のA+Bで有利対面を作成して追い切る
- だし負けはB(C)のどちらかを捨てて有利対面を作成し、起点作って一貫を狙う
になります。
初手に環境において出し勝ち率の多いポケモンを選定出来れば、安定して相手を追い切ることのできるパーティです。
使用方法も有利に後追いをするシンプルなものの為、扱いやすいです。
AAの部分にはABB型のBBと同じく、環境に刺さるポケモンを選定出来るとより効果的です。
初手を環境においてだし勝ち率の高さだけ、AとBの補完を考えないポケモン(C)で構成するCBA型も存在します。
私が以前ハイパープレミアで活躍させることのできたパーティはこの考えを基に作られています。



だし勝ち特化のデンチュラ+鉄板相性補完のバナ+Gマ
この型は初手の勝ち負けが勝率にかなり影響しますので、環境読みは一番大事かもしれません。
パーティの型選びで大事なこと
よく、このパーティを使っているからダメなんだという中身のない議論が巻き起こる事が多々ありますが
本質的には自由です。個体値厳選とかと同じく宗教みたいなもんです。
ただし、使うパーティの型によって自分の伸びる対戦スキルは変わってきます。
これは間違いなく言えることかなと思いますので、事前に把握をしておくべきかなと思います。
それぞれ伸びる点を簡単にまとめると
ABC型⇒総合的な立ち回りが伸びる(ゲージ管理や交代受け)+裏読み
ABB型、ABA型⇒環境読みが伸びる。役割が重なっているポケモンが刺さるかどうかが重要+相手の裏読み。
CBA型⇒環境読みが伸びる。初手の勝率と、裏の2匹の対応範囲が重要
こんな感じです。
対戦スキルの基礎的な部分はABC型で学ぶことが非常に多いので、初心者の方はまずはABC型を使って慣れることを個人的にはおススメします。

ABB、CBAを極めて環境特化で勝つのも問題はないですが、基本的な対戦スキルが成熟していないとある程度の所で頭打ちになった時がとてもつらいよ!
おわりに
今回は、パーティ構築の型について解説を致しました。如何だったでしょうか?
相性補完+@だけでもこれだけの種類の型と戦略が生まれており、奥深いですよね。
これがGBLの面白さでもあるのかなと私は思います。
最近はYoutuberや、トッププレイヤーのTwitter等でパーティの情報を得ることが出来るようになっています。
その情報を分解してなぜ勝てるのかという情報へと持っていく時に、このパーティの型の理解は不可欠だと思います。
大事な根幹の部分ですので、しっかり理解していきましょう。

それでは!今回の記事はここまで~!また次の記事でお会いしましょう!